とむやんの氣まぐれ雑想記

〈探幸王〉を目指して、さまざまな想いを綴ります☆

竹テントワークショップ@姫路、一日目。


先週の土日、姫路市に行ってきました。
「竹テントのつくりかたワークショップ」をやるということで、そのお手伝い。


竹テントとは。
最近よくイベントなどで使うタープテント、それを竹でつくったもの。
あきさんの竹テントは「組竹式テント」という名称で、金具なども自作するのです。

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(↑今回、こんな立派な冊子ができていましたよ)


「竹テント」といえば、渋谷で開催されている「東京朝市アースデイマーケット」。

自分なりの、マルシェの楽しみ方。 - とむやんの氣まぐれ雑想記


マーケットの日は、代々木公園けやき並木に「トージバ」の竹テントが並びます。
これが、なかなかの見もの。

アースデイマーケット « TOZIBAトージバ


その「トージバ」の竹テントを、あきさんは独自に進化させています。
針金で金具を自作したり、麻紐や太い輪ゴムを使ったり。

とはいえ、あきさんは「竹テント」づくりが本業ではないので。
彼ひとりでたくさんつくるにも、限界があります。
それに、いろいろな人が関わることでまた別の進化をしたり、拡がっていったり。

そういうことを期待して、あきさんは竹テントワークショップをはじめました。

そして、以前それに参加された方が、今回ぼくたちを姫路市に呼んでくれたのです。
組竹式テントのあきさんと、ちゃたくんとぼくと。


あきさんとはバンド仲間でもあるし、竹テントにもワークショップにも興味あったし。
でも、ぼくが同行する必要、あるのかなぁ?
ちゃたくんから誘われたものの、最初は躊躇してました。

結論から言ってしまえば、行けて本当によかったです。
なんだか、自分の中のまだ少しバラバラだったジグソーパズルのピースみたいなものが、一氣にピタっと揃った感じ。

もちろん、ワークショップ自体もとてもよかったのですが。
今回のご縁があまりにもすばらしかった。

ぼくにとっても、そしてきっとあきさんにとっても、ちゃたくんにとっても、大きなターニングポイントになる、と思います。



ぼくたちが向かった場所は、「かつらぎ自然のまなび舎」。
(余談ですけど、「まなび舎」と書いて「まなびや」と読むんですね、知らなかった)

[食・農・環境・コミュニティ・自然とともに生きる暮らしを一緒に学ぶ場です]
(パンフレットより)
関西で初の「ゆっくり小学校」をされていたり、小さなようちえん「山と畑のまるごとえん」をされていたり。

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(↑まるごとえんの冊子は、あとで出てくるお店で販売していました)


ちゃたくんの運転で高速道路をひた走り、山陽姫路西インターで降りて30分ほど。
急に細くなった道は、小さな橋を渡って大きく右に曲がったところから、ますます細くなって。

Googleが「目的地です、お疲れさまでした」って言っても、何もない細い道の途中。
本当にこの道でいいのか、でもUターンもできない、半信半疑で進んでいくと。

ありました、「かつらぎ自然のまなび舎」。

かつらぎ自然のまなび舎


いかにも山奥、って感じじゃなかったのに、最後の細道で急に別世界。
それこそ、別次元に入ったみたい、ジブリのあの映画みたいに。

ちなみに、写真はあまり撮りませんでした。
このときは記録的な大雨だったのと、カメラの充電が途中で切れてしまったので。



ワークショップは2日間、でもやることが多いので着いてすぐ準備に入ります。

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竹テントは、こんな感じでコンパクトに包まれています。
白いシート(ブルーシートの白版)が屋根の部分のタープです。

自己紹介は追々ということで、まずは竹テントの立て方、しまい方。

なのですが、あきさんのロープワークにみんな釘付け。
この時点で参加者さんはみんな、心奪われたそうです(笑)

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確かに、ぼくも竹テントは何度も見ているし、あきさんの道具の手さばきがすごいのは知っていたつもりでしたが。
ひとつひとつが入念に練られていて、すごく合理的なんですね。

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もちろん、あきさん曰く、何度も改良に改良を重ねてきた結果だから、なのですが。
そのこと自体が、常人には到達できないわけで。

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竹テントが立ち上がり、一同ため息。
つくりのすばらしさと、これを自分たちがつくるのか、つくれるのか?と。


もちろん、いきなりはつくれないので。
まずは部品となる針金ワークの練習と、構造の理解から。

そのためのサンプルを各自つくっていきます。

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そうそう、外は雨だったので、部屋の中でのワークショップでした。
背の高い竹テントがそのまま立てられるし、目の前には大きな池と山。
水の音と鳥の声、雨の音も心地よくて。

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参加者さんたちは真剣に、黙々とつくったりしていました。
ぼくもシロウト側の目線から、あきさんに聞いてみたり、作業を見てまわったり。

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そんなこんなで、サンプルとなる部位をそれぞれがつくりました。

最初見ただけでは、こんなの自分につくれる氣がしない。
けれど、実際つくってみると案外できるもの。
というか、あきさんがそういう風に試行錯誤してきた結果、なのですけど。

それに、あきさんの手元を見ていると、すごく簡単そうに見えちゃうんですよね。

ともあれ、各自苦労しつつつくり上げたので、みなさん感動していました。


そして、待望のお昼ごはん。

今回、まなび舎の方々も参加者も、竹テントづくりをしたのはほぼ男性。
女性陣は写真やメモなどの記録、ご飯の用意などのサポートをしてくださいました。

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ご飯がこれまた感動的に美味しくて。
話もはずみ、場と人とが揃うと、ご飯ってますます美味しくなりますね。



そして、午後。
実際の竹テントづくりに入っていきます。

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竹はそれぞれ場所が決まっていて、適度な長さに切ってあります。

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ここに針金でつくった部品を付けていき、組み立てていきます。

練習ではアルミの針金だったのですが、今度は本番なので鉄の針金。
部品自体は料理番組よろしく、あきさんが用意したものを使ったのですが。
それを巻き付けたりするのは基本、参加者さんです。

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これが結構苦戦するわけですが。
みなさん、すごく熱中していました。

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そうして、午後目いっぱいの時間をかけて、足組が完成。
2日目に来られない方のための個人レクチャーがあったり、みんなでスーパー銭湯に行ったり。

そして、またまた待ちに待った晩ごはん&交流会。

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山梨県醸造所「うちゅうブルーイング」の「宇宙エール」をいただきながら。
話はあっという間にディープな世界へ。

竹テントやあきさんの話、「満月マルシェ」や『満月マルシェのつくりかた』の話。
まなび舎のこれまでの経緯やこれからのことも聞いて。



何だろう、このところちょっと迷いながら?このブログを書いてみたりしていて。

脱いっちょかみ。 - とむやんの氣まぐれ雑想記


それは「愚痴」みたいなものではないつもりで、でもうまく書けていない氣がして。
そのおかげで、『雲の意図』というタイトルで歌をつくってみたり。
(4日でつくれるかに挑戦してみたけど、8割できて、今保留にしてます)

雲の意図。 - とむやんの氣まぐれ雑想記


そう、このときの2日間で自分なりにすごく「合点がいった」んです。

その辺は、また続きを書いたときに。
今回は報告だけでも結構な長さになりましたので。

とにかく、最近で一番の「ここにいられて、ほんとによかった~」という経験でした。
続きで、その感動を言葉にできるか、どうか。


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(↑ワークショップの部屋にいた、埴輪のぬいぐるみ、終始見守っていてくれました)


                    せれんでぃっぽ☆とむやん