とむやんの氣まぐれ雑想記

〈探幸王〉を目指して、さまざまな想いを綴ります☆

仕えることのよろこび。

「2017年一番良かった《映画・ドラマ・アニメ》」


お題、2017年のイチ推し作品。
2017年の作品でなくてもいいということなので、いろいろありそうですが。

そういえば、一年前の1月2日初日に『人生フルーツ』をポレポレ東中野に観に行ったら、昼の回はもう満席で。
それ以降、結局観れていないのです。
もし観てたら、『人生フルーツ』にしてたのかもなぁ。

余談ついでにもうひとつ。
ポレポレ東中野で2月から公開の『おだやかな革命』、これは是非観てみたい。

映画・おだやかな革命 | 地域再生を描くドキュメンタリー映画 ~これからの暮らしを巡る物語~




さて、本題。
この年末、帰省した次の日に実家で企画されていた上映会。
ホメオパスで『ホメオパシーのくすり箱』の著者、藤田円さんが企画してくれました。

東京を中心に全国・世界で活動する ひまわりホメオパシー - 楽しく幸せで健康な毎日を!ひまわりホメオパシー


映画のタイトルは『ヒルデガルト 緑のよろこび』。

内容紹介 | スローシネマムーブメント|slow cinema movement


ごめんなさいだけど、ぼくも最初はなんだかよくわからなくて、まあタイミング合えば観るかな、ぐらいにしか思っていませんでした。

これは「スローシネマムーブメント」の一環としてつくられたもので、ほかの作品はいくつか観たり、上映会もやったりしていたんです。
だけど、これは正直ちょっとスルーしちゃってました。

結論から言えば、想像以上によかった!

そもそも、中世ドイツに「フェミニズムの先駆者としても知られる伝説的な女性」がいたなんて。
全然知らなかったです、ぼくは。

なので、いろいろな面で衝撃を受けました。
1000年前ですよ?
現代にいたとしても、結構ビックリなんじゃないかと思いますけど。

でも実際、クローズアップされてきたのって、生誕900年の1998年頃からなんですって。
時代が、やっと追い付いたんですね。
(まだまだなところはもちろんあるけど)

内容については、ぼくももう一度観たいです。
ここに書けるほど、まだまだ全然吸収できていない。

この日は上映会の前に、種についてのお話会があったりとか。
今、ようやく『百姓レボリューション』を読み出したこととか。
そのへんのことがすごくリンクしていて、なおさらおもしろかった。

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上映が終わってからの感想シェア会もすごくいい時間で、それも込みで有意義な時間だったなぁと思います。

ひとつ、ニンゲンって植物(自然)に対して、ずいぶんひどいことをしている/してきたんだな、という話が出て。
実際、そこは否定できない事実だろうと思います。

だけど、「だからニンゲンって存在は、植物からしたらいない方がいい」かというと、そこはちょっと待って。

そのシェアのときにも発言したんですが。
そのヒルデガルトが生きていた頃は、奇跡的に女性に対してそれほど厳しくはなかった。
でも逆に、それ以降の長い歴史において、男性優位の社会で女性は虐げられてきたとも言えるわけです。
じゃあ、女性にとって男性は「いない方がいい」のか、というとたぶんそうじゃない。

むしろ、「いなきゃいいんでしょ」っていうのは、場合によっては〈当事者性〉を体よく軽くしているに過ぎなかったりする。
言い方がわるいけど、ちょっと「ずるい逃げ」としても使えるんですね。

だけど、この映画を観た人は、そして少なくともその場にいた人たちは、みんな植物に対して申し訳ないと思い、償いをしたいと考えていたんだと思います。
それなら、今できることをする、それに尽きるのかなと。

年末に、種蒔夫さんという方と出会いました。
ハッピーヒルという、福岡正信さんのつくった稲の品種があって、それを全国で配っているんです。
彼は、植物に、種に動かされているんだ、というようなことをおっしゃっていました。

そう、もし植物に対して、女性に対して、申し訳ないと思うのなら。
そこに「仕えて」動く、という償い方があるのだと思います。

〈償う〉には、〈継ぐ〉という意味から成り立ったみたいなのですが、まさにいいものを継いでいくことこそ、本来の〈償い〉なのかもしれません。

そうそう、何かに〈仕えること〉ってことこそ、本来の〈仕事〉ですよね。
今の組織に〈仕える〉のも、それはそれでひとつの形かもしれませんが。

もっと大きな、「愛の行い」による〈仕事〉であれば、なおいい。
近江商人の言うところの〈三方よし〉につながりますね。



ぼくの2017年のイチ推し作品は、『ヒルデガルト 緑のよろこび』です。
これはDVD買って何度も観たいし、上映権も手に入れて上映会もしたい。

ちなみに、スローシネマのほかの作品も、どれもいいです。
ぼくも全部は観れていませんが、初期のものは上映権ももっています。

今月末には、友人宅で上映会もする予定です。
大好きなサティシュさんの『今、ここにある未来』という作品は、何度観てもいいし、何度も観たくなります。

そして、それを一緒に観た人と共有するのが本当に楽しいです。
もちろん、その後の実践があってこそ、ですけどね。

(上映会の詳細や告知は、また改めてUPします)



                    せれんでぃっぽ☆とむやん