とむやんの氣まぐれ雑想記

〈探幸王〉を目指して、さまざまな想いを綴ります☆

ヒュッゲリなひととき。


先週の土曜日(2017.3.17)、日野(滋賀県日野町)のたかまど家へ。
「月イチスケッチの会」で、珈琲を淹れに行きました☆

f:id:serendippo:20180323233554j:plain



「月イチスケッチの会」は、アトリエイチイチあーちゃんの企画。
さまざまな場所に行って、各自好きなようにスケッチしたり、しなかったり。
その感じが、とてもいいのです。

月に一度くらいのペースで、日常の中に「描く時間」をつくる。
絵の描き方を習う「教室」や「レッスン」ではなく、あくまでもそれぞれが楽しみを見つける。

あるようで、なかったよね。


以前、琵琶湖畔でのスケッチの会にも参加させてもらい、それもとてもよかった。

〈個活〉のススメ。 - とむやんの氣まぐれ雑想記


今回は室内、しかもぼくは初めて訪れるウワサの友人の家。
期待が高まります。

f:id:serendippo:20180323234336j:plain



結論から言うと、期待以上でした。

家がまずステキ、ぼくは結局スケッチはしなかったけど、絵になる構図がたくさんある、そんな感じです。

f:id:serendippo:20180323234527j:plain



大人も子どもも、まあまあ人数いたけど、広い家なので全然圧迫感がない。

みんな黙々と、と言ってもあまり根詰める感じでもなく、とても豊かな時間が流れていました。

f:id:serendippo:20180323234806j:plain



スケッチの会で、個人的に「おもしろいな~」と思うのは。
参加する人は大抵みんな、「自分は絵が下手で」とか「ニガテなんだけど」と、同じようなことを言うのです。

でも、蓋を開けてみれば、誰もが結構熱中してしまう。
それで、最初の言葉とは裏腹に、個々にちゃんといい絵を描くんですよね。

f:id:serendippo:20180324223325j:plain

(↑最後にはその場で展覧会、これがまたいい)


きっと、「〈上手く〉描かなきゃ」っていう観念が強いのかもね、この国では特に。
もちろん、ぼくにもまだまだその観念、残ってたりします。


f:id:serendippo:20180323235416j:plain


アトリエイチイチのあーちゃん(ちなみに、ぼくの周辺の人はあさちゃんと呼んでます)は、それでもやっぱりずば抜けて〈上手い〉。
でも、〈上手い〉以上に感動的というか、「心が動く」ような絵なんです。

それって結局、「ワクワクすること」をしているから、なんじゃないかなぁ。
〈上手く〉描こうとすると、どっか「やらされてる感」になってしまう。


f:id:serendippo:20180324000149j:plain


「手前味噌」かもしれないけど、ぼくも最近はそういう感覚で珈琲を淹れています。

以前は「上手に」とか「美味しく」とか必要以上に氣張っていたんだと思います。
だから、自分でも納得のいくものがなかなかできなかった。

この日も、友人がぼくの珈琲で「エネルギーをもらってる(言い方は忘れたけど)」と言ってくれて、嬉しかったな。



そうそう、この日は「すこやかなおやつ under tree」のゆーこさんも来てくれていました。
上の写真は、プリン・ア・ラ・モード♡


f:id:serendippo:20180324000747j:plain

毎回どれも美味しそうで、迷ってしまいます。
それが楽しいんだけど。


f:id:serendippo:20180324000905j:plain


珈琲と合わせるなら、やっぱりロールケーキを選んでしまう。
ちょこっと写っているマフィンはお土産に。



以前にも紹介させてもらいました、『百姓レボリューション』で有名な作家の伯宮幸明さん。

やっていること一覧。 - とむやんの氣まぐれ雑想記


伯宮も日野に住んでいて、たかまど家にはよく来るそうです。
今回のスケッチの会にも来てくださいました。


伯宮さんのブログで最近よく出てくる言葉、〈ヒュッゲ(Hygge)〉。
デンマーク語で「居心地のいい時間や空間」という意味で、欧米ではブームになっているそう。

里山成功哲学コラム


言葉自体は、前から何となく聞いてはいたけど。
ぼくも注目するようになったのは、伯宮さんの影響です。


丁度その頃、「碧いびわ湖」が開催する「居ごこちのよい暮らし体験会」というのがあって。

HOME - 居ごこちのよい暮らし体験会

(↑特設サイトがあった、知らなかった!)
奇しくも、サイトのイラストがアトリエイチイチのあーちゃんのものですね。


その2回目の上映会のとき、ぼくも関わらせてもらいました。

伯宮さんのブログに〈ヒュッゲ〉が紹介されたのが、今年1月の半ば。
今までこの言葉をスルーしてきたけど、氣になって調べてみたら、「居心地のいい」という意味をもっていると知って、正直ビックリしました。

昨年末に上映会のお手伝いをする話をもらって、年が明けてからいろいろと告知を考えていたのが、今年1月半ばだったのです。

2018年1月の上映会。 - とむやんの氣まぐれ雑想記



そもそも、この言葉が注目されるようになったのって、デンマークが「世界一幸せな国」としてランキングされたことが大きい。

余談ですが、デンマークが1位だったのは2016年。
2017年は2位、今年は先日発表されたばかりですが、3位になっていました。
落ちてはきているものの、充分すごいですよね。

ちなみに、毎年3月20日は「世界幸福デー」なんだとか。
国連が調査をして、「世界幸福度ランキング」を発表するそうです。


基準とかランクとか、そもそも「幸福」をどう定義するのか、という問題はあります。
いずれにしても、多くの人が「なぜデンマークは幸福度が高いのか?」に関心をもつのは当然でしょう。

そして、〈ヒュッゲ(Hygge)〉という言葉や価値観に注目が集まって、ブームになる。

ブームや流行って、必ずしもいいことばかりじゃないし、ぼくも興味がないことの方が多いです。
でも、〈ヒュッゲ〉に関しては、ちょっと乗っかってもいいかなって思ったり。

というのは、〈ヒュッゲ〉という視点をもつことで、すでにあるものを再評価できたりする。
ブームと言いつつ、新しいものに飛び付くのとはちがって、むしろ「温故知新」的な感覚、と言えばいいでしょうか。


今回の月イチスケッチの会は、まさにヒュッゲリなひととき、ヒュッゲリな一日。
(ヒュッゲリは、ヒュッゲの形容詞だそう)

本当は日本語で、〈ヒュッゲ〉と同じような言葉に置き換えられたらいいなぁと思うのだけど、それは別の話。
この国では、〈ヒュッゲ〉的な感覚を表す「必要性」自体がまだまだ低い。
それがもっと浸透してくれば、独自のものが生まれるかもしれませんね。


「居心地のよさって何だろう?」とか、「ここ、とっても居心地がいいね」とか。
日々の暮らしが、〈ヒュッゲ〉に重きを置いたものになると、ますますおもしろくなるはず。

一回、この国のいろいろなことをリセットして、〈ヒュッゲ〉を土台にしたシステムに組み直したい、と思ったりするけど。

まあ、人を変えることはできないので、自分がそっちにシフトチェンジしていこう。
もしそれで、興味がある人が増えていったらいいな、というくらいにしておこう。


〈ヒュッゲ〉のこととか、「居ごこちのよい暮らし体験会」の報告とかは、また今度書きます。
今日のところはこの辺で。


あ、ひとつだけ。

明日(2018.3.24)は奇しくも、日野の向町カフェでのウクレレサロン。
呼び名は、「ウクレレ♩みんなでウクレレ♩」、ぼくも毎回楽しみにしています。

f:id:serendippo:20180324223925j:plain


みんなでウクレレもって集まって、人の演奏を聴いたり、弾き語ったり。
そういう時間は、まさにヒュッゲリなひととき。
でも、結果的にモチベーションも向上したり、腕もいつの間にか上達していたり。

明日は定員ほぼMAX、ありがたいことです☆


                    せれんでぃっぽ☆とむやん