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先週(2018.4.20)、友人のちゃたくんに誘われて、イベントに参加してきました。
『Final Straw - 自然農が教えてくれたこと』という映画の上映と、トーク。
特別ゲストはLarry Kornさん。
福岡正信さんの『わら一本の革命』の英訳を担当して、福岡式自然農法を世界に紹介した、かなりすごい人。
などと言いつつ、ぼくはこのイベントの詳細をあんまりわかっていなくて。
でも、ちゃたくんがプッシュしてくるし、まあ行った方がよさそう、ぐらいのノリで(笑)
結論から言えば、本当に行ってよかった。
(ちゃたくん、ありがとう!)
場所は近江八幡にある、だもん亭。
だもん亭も初めて行きました、ステキなところだった~。
ワンドリンクで選んだのは、イチゴとバルサミコ酢の「シュラブ」。
「シュラブ」とはビネガードリンクのことで、最近はお酢をつかったドリンクが流行っていますね。
シュラブも、そしてハムのパニーニも、美味しかった。
いいイベントには、やはり美味しいものは欠かせません☆
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映画『Final Straw - 自然農が教えてくれたこと』とは。
日本で自然農を広げた川口由一さんをはじめ、韓国、そしてアメリカで自然農ムーブメントをリードする人たちのドキュメンタリー映画。
Larry Kornさんも出演されています。
上映の後はLarry Kornさんのお話と、終わり際には簡単な自己紹介&交流会。
かなり濃い内容だったので、当然のようにあっという間にタイムリミット。
Larry Kornさんは、元々アジア文化に興味があったけど、日本には来る予定ではなかったそうです。
それが運命的に日本に来ることになり、福岡正信さんに師事。
そして、『わら一本の革命』の英訳に携わることになって。
今回なんと、40数年ぶりの来日なんだそうです。
ちなみに『わら一本の革命』、ぼくはまだ読んでいません。
〈農的くらし〉にはシフトしたいなと思いつつも、全然氣もちが上がらないまま。
これを機に、読んでみたいと思っています。
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従来の「安定志向」の生き方とはちがった、「ワクワクをベースにしたくらし」が今のぼくの大きなテーマ。
このブログのサブタイトルも、「〈探幸王〉を目指して、さまざまな想いを綴ります」としています。
(自分でもちょっと忘れてましたけど(笑))
じゃあ、実際どんなことをしていくのか、というと。
やはり「自給自足」的なことは、重要な要素となるだろうとは薄々感じていました。
でも、いわゆる「農業」に関することを、正直今まで避けていたんです。
食べることも料理も好きだし、オーガニックや自然農にも興味関心はある。
なのに、自分が〈農的くらし〉をする、ということにだけ妙に抵抗感がある。
『Final Straw - 自然農が教えてくれたこと』という映画は、他の人たちにとってどうだったのかは、よくわかりません。
批判、というわけではないと思うのですが、上映が終わった後で「異論」が上がったりもしました。
でも、ぼくは単純に「畑に行って土をいじったり種を蒔いたり、してみたいなぁ」と思ったのです。
だから、上映会自体もぼくにとってはとてもよかった。
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後で氣付いたのですが。
ウクレレも、楽器とかやったことない人にとっては、すごくハードルが高い。
なぜか、「私なんかがやっていいのか」みたいな、ヘンな申し訳なさが出てしまう。
ぼくも、それに近い感覚だったのだ、と思います。
わからないから、「やっちゃいけない」とさえ感じてしまう。
そんなときに、「そんなんじゃダメだ」と言われたりしたら、また固く扉を閉めてしまうでしょう。
だから、ぼくがやるウクレレサロンでは、「誰でも楽しめる」「楽しんでいい」ってことを意識してきた、そんなことを改めて思いました。
そんなわけで、家で借りている畑の手伝いを早速してきました。
ちなみに、妻は「ご縁NO円(農園)」と名付けたようです。
妻がメインで、子どもたちも一緒になって草を引いたり種を蒔いたりしています。
あまり広くはないし、周囲の畑と比べるとだいぶ「異色」の菜園だと思われるでしょう。
エンドウマメも、他のと比べると半分くらいの背丈。
だけど例年、とても美味しい豆ができています。
今までも、収穫や支柱立てなど、部分的には手伝ったりしてきました。
でも、勝手がわからないので、あまり手を出さないようにしてました。
ソラマメの花、意識して見たのは初めてかもしれません。
美しいなぁと眺めてみることも、〈農的くらし〉の第一歩かなぁ。
一昨日は、植わっていたネギを掘り上げて、種蒔きの準備を手伝いました。
種を蒔くのは子どもたち、子どもの方が発芽率がいいらしい。
ちなみに、掘り上げたネギは「干しネギ」にするんだそうです。
「干しネギ栽培」は、一度干したものを植え直すことによって発根が促され、大株に育ちやすくなるだとか。
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「わからないからダメ」じゃなく、「わからないからこそ、おもしろい」。
その辺から、扉を開いていけたらいいなと思います。
音楽だってそうだけど、奥深さはいくら探究してもしきれない。
ぼくも音楽をやるのは「上手い」からじゃないし、そこで人と比べていたらたぶん続けていなかったでしょう。
作曲だっていまだに理論がよく「わからない」、でもそれでいいやって思えたときから、曲がつくれるようになったり。
演奏も作曲も、「おもしろい」や「楽しい」があってこそ。
畑のことも、そうやってちょっとずつ、楽しんで続けていけたらと思っています。
そうそう、だもん亭にはこんな張り紙がしてありましたよ。
こんな「ご時勢」だからこそ、こういう氣構えが嬉しいし、自分も大切にしたい。
相手を制限して、優劣をつけたり「正しさ」に固執したり。
だけど、「わかってない」という人ほど、何もわかっていないという、これまた何て皮肉なパラドックス。
連想で浮かんだのは、「No Ban No Wall」。
トランプ政権の移民政策に抗議するデモで掲げられたメッセージのひとつ。
検索をしてみたら、Neil Young&Promise of the Realの『Already Great』という曲が出てきて。
「No wall. No ban. No fascist USA」という歌詞、Japanと置き換えたくなるね。
そして、タイトルにもなっている「already great」。
「あなたはすでに偉大な存在だよ」って歌うNeil Young、さすがだなぁ。
これは何も、傲慢になれと言っているわけじゃありません、言うまでもなく。
前回のブログで書きたかったのは、その辺のことかもしれません。
自分もまた地球の一部であり、宇宙の一部なんだってこと。
一部、というよりは「個であり、全体でもあり」ということになるのかな。
そういうことを「思考」するよりも、せっせと土いじりした方が〈真理〉に近くなる氣もしますが。
その辺のことは、また改めて書けたら書こうと思っています。
せれんでぃっぽ☆とむやん