とむやんの氣まぐれ雑想記

〈探幸王〉を目指して、さまざまな想いを綴ります☆

残念だけど、うちではペットは飼えそうにない、という話。


埼玉の実家に、帰省することの楽しみの、ひとつ。
それは、黒猫のネロに会うこと。

ネロは、震災の半年前に実家に来た猫。
前に飼っていた猫は、ぼくが高校生のときに連れてきたメス猫で、引き取り手を探して預かっているあいだに、家族みんなすっかり猫の魅力にやられてしまった。
メイは、母がカフェをはじめてからは看板猫として、うちの長男が生まれてからは養育係として、19年生きた。

なので、猫は(というかペット全般)もう飼うことはない、と言っていた母の氣もちはよくわかる。


と思っていたら。
いわゆる保護猫で、あまり容態のよくない黒猫を飼わないかと声をかけられた。
それからもう、15年近くになるのか。
当時ぼくは実家にあまり寄っていなくて(たぶんそうだった)、一年後にはぼくらは滋賀へ移住。
その後京田辺に移り住んでからはコロナ禍もあって、実家に帰れなかった時期もあったり。

そんなこんなで、ネロには頻繁に会うことができず、うちの子どもたちも会えるのをすごく楽しみにしている。

ちなみに、メイもネロも、「名付け親」はぼくだ。
5月に来たからMay、黒猫だからNero(こちらはイタリア語、発音としてはネーロと少し伸びるらしい)。


さて、前置きが長くなった。京田辺の家で、猫を飼えないか考えたときがある。
あるとき、物干し&自転車置きのスペースに猫が迷い込んで。
その猫はニャーニャー鳴いて騒いだ後、結局どこかへまた逃げてしまった。
そのときに、大家さんにペットを飼えるか一応聞いてみたところ、ダメだという。

それが、この夏急遽引っ越すことになって、川を挟んで斜め向かいなのだけど。
ここはペットOKで(以前住んでいた人は烏骨鶏を飼っていた)。

それで、何か飼ってみてもいいかもね、という氣運が高まってきていた。


で、この夏の帰省。
一週間ほど帰ることができて、子どもたちも久しぶりにじいじばあばとネロと会えて、本当に嬉しそうだった。
ネロも、言うことを聞いてくれる人が増えて、まんざらでもない様子。

メイがいた頃は、家の前が工場だったこともあって(祖父が働いていた)、自分で勝手に外に出ていた。
昨今、猫は家から出さないのが主流で、ネロも自由に外に出ることはない。

ただ、いろいろな理由があって、喫茶店の前ではリードを付けて、その範囲では外に出ることがあったり。
リードを付け忘れたり、開けたドアをすり抜けて脱走したり、そういうことは何度かあった。

そう、今回も、ネロが夜中に逃げ出してしまった。
ネロは一度入ってきたものの、リードを使って扉が閉まるようにした仕掛けがうまく動かず、もう一度逃げてしまった。
そして、運悪くその直後に大雨。

真夜中の二時頃だろうか、弱弱しい声で鳴き、ネロが入ってきた。
今度はうまく扉を閉めたが、どうも様子がおかしい。

探しに出ていた父がちょうど帰ってきて、見ると左の牙が折れている。
左の足を少し引きずっているし、妙に怯えているし。

そんなわけで翌日、ネロをケージに入れて、父と動物病院へ行った。

結果から言えば、レントゲンや超音波などの検査でも、異常は見られなかった。
交通事故のように、後から影響が出てくることもあるそうで、でもそれもなく、回復してくれた。
とにかく、ひと安心。


会計に呼ばれたときのこと。
父は、なぜか聞き間違えて、全然違う人が呼ばれているのに、会計へ向かう。
ぼくは、あれ?と思いつつも、会計の横に並んだ。

3万5千円、だったか、そんな金額を告げられる。
2人の手もちで何とか足りそうな金額、でもやはりこんなに高いのか。

と、思っていたら、受付の方が、「あの、〇〇さんですか?」と聞いた。
ほら、やっぱり違う人が呼ばれてたんじゃないか。
ちなみに、本来呼ばれていた人は、だいぶ耳の遠い方だったみたい。

今度こそ、自分たちが呼ばれて、会計の金額を聞いて正直ほっとした。
さっきよりは全然下の金額だった。

けれど、2ヶ月前に自分が整形外科に行って、初回の会計で驚いた金額よりも高かった。
そう、ペットには保険がきかない。
人間の医療費も高くなっているのに、ペットはそれよりさらにかかってしまう。

ネロは帰ってきたし、大丈夫だったし、本当によかった。
だけど、ペットを飼うということは、お金もかかるし、いろいろと大変だなと改めて痛感させられた。

当たり前っちゃ当たり前なんだけど。
でも、猫を飼いたいという氣もちは、だいぶ引っ込んでしまった。

ネロも、ずっと若い猫だと思っていたけれど、もうだいぶ年老いてしまったんだな。
それもまた、ペットは飼えそうにない、の方に矢印が向いてしまう。

と、まあ、そんな話。
ここまで書いといて、でもひょんなことから飼うことになったり、そういうご縁があったりもする。
そのときはもう、腹をくくるしかないんだろうね。

傍らに猫がいる生活は、やっぱりいいなぁとは思うので。


f:id:serendippo:20240901225321j:image


▶ Rakuten 動物保護団体支援プログラム×はてなブログ #ペットを飼うこと 特別お題キャンペーン
楽天市場 動物保護団体 支援プログラム
by 楽天グループ株式会社