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先日のリレートークで喋らせてもらったこと、その1。
John Lennonの「GIVE PEACE A CHANCE」という歌。
タイトルは知らなくても、きっとどこかで耳にしたことがあるはず。
それで、この歌には邦題がつけられていて、「平和を我等に」となっているのだけど。
これって誤訳、とまでは言わないにしても、意味合いとしてはだいぶ違っちゃうんじゃないかなぁ。
あるとき、ふっとそんなことに氣付いた。
〈All we are saying is give peace a chance〉
ぼくたちが言ってるのは、「平和にチャンスを」ってことなんだ。
つまり、「いつも戦争ってヤツばっかり贔屓にしてるけど、平和ってヤツにもチャンスを与えてやってくれよ」みたいな、そんな感じかな。
平和ってのは、配給みたいに誰かが与えてくれるもの、ってわけじゃない。
だって、平和とか幸福とか、そんなもの人からもらっても、心地よくフィットするわけがない。
だけど、チャンスさえくれたら、各々がちゃんと平和を築いていけるんだよ。
って、ぼくは解釈してるんだけどね。
Johnがどんな想いでこの詩を書いたのか、実際のところはわからない。
でも、この違いは微妙だけど、重要なポイントなんじゃないかと、ぼくは思っていて。
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ところで。
「おしきせ」というのは「お仕着せ」と書いて、本来悪い意味ではないんだそう。
ぼくはてっきり、「押し着せ」だと思い込んでいて、押し付けられた感をあらわす言葉だと思ってた。
もっとも、今はその意味合いで使われているのかな?
仕着せとは主人から奉公人や家来に与えられる衣服のことで、今で言うと制服やユニフォームみたいなものらしい。
「お仕着せ」が、次第に「強制」と感じられるようになったということは、ある意味いいことなのかもしれない。
だって、「押し着せられた」平和とか幸福とか、そんなのロクなもんじゃない。
そのくらいの氣構えが大切だと思うし、そもそも「次世代からの借りもの」って考え方から言うとまた変わってくる。
返すときにはより好ましいものにして返す。
そうやって受け継がれてこそ、平和は恒久的に実現できるはずだから。
せれんでぃっぽ☆とむやん