とむやんの氣まぐれ雑想記

〈探幸王〉を目指して、さまざまな想いを綴ります☆

Ground Coffee


買いものは楽しい。
どこかの街に行って、雑貨屋さんとか巡るのも好きだけど。
近くのスーパーやドラッグストアの棚を見ていくだけでも、結構楽しい。

新型コロナで動けなかった時期があっただけに、今は余計にそう感じる。

もちろん、「潤沢な資金」があるわけじゃないので、何を買うかはかなり吟味する。
それと、〈マイボイコット(もしくはマイ不買運動?)〉をひとりずっとやっているので、買わないと決めているものも多い。
〈マイボイコット〉のススメ。 - とむやんの氣まぐれ雑想記 (hatenablog.com)

まあでも、ある意味「本氣」で選んだり買ったりするから、より楽しいわけで。

で、いわゆる「見切り品」のチェックは必ずと言っていいほど、やる。
フードロス削減の意味もあるし、安く買えるのはありがたいから。

先日も、コーヒー(粉)があったので、買ってみた。
(密かにこれを「救出作業」と呼んで、やっている)

ちなみにぼくは普段、コーヒーは「豆」で買う。
手軽さを求めて、ドリップバッグを買うこともあるけれど。
(ゴミが増える点はよろしくないが)

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「レギュラーコーヒー」の文字の下に、GROUND COFFEEとある。
これ、英語で粉コーヒーのことだそうで、今回調べてはじめて知った。

スーパーの見切りで、粉を買うのははじめてのこと。
正直どんなものかなと。



早速淹れてみたけれど、そこまでひどくない。
いや、思っていた以上に美味しい。

でもね、やっぱり豆で買った方がいいよ。


そこで前から不思議に思っていたことを、また改めて考える。

スーパーのコーヒー売り場には、コーヒーミルが設置してあったりする。
それなのに、豆のままで売っている商品が少ない。
ん~、何のためにあるんだ。

コーヒーは粉にしてしまうと、劣化(酸化)が早い。
最近の、どのコーヒー本を見たってそのことは書いてある。

それなのに、なんでスーパーのコーヒー豆は粉にされたものばかり売られているのか。
そして、それを誰が買うの?

たぶんだけど、売る側としても粉は早く捌かないといけないので、フードロス的観点でも厄介なはず。
でも結局、豆のままだと売れない、ということだろう。

家にコーヒーミルがない、というのはもちろんよく聞く。
でも、自分で淹れて飲みたい人は、買うことを検討した方がいい。

そこにこだわらないのは自由だけど。
ミルは買わない、そこは譲らない、でも家でコーヒーを淹れたい??
という思考回路が、ぼくにはどうも理解できない。

批判とかじゃなくて、ほんとわからない。

そもそも、スーパーでコーヒー豆を買う感覚もよくわかっていない。
確かにまあ、今回買ってみて、そこまで悪くはなかった。

何だろう、たとえばコンビニのコーヒーが美味しくなって、自分はそれで充分という人がいても。
ぼくは賛同しないかもしれないけれど、それはそれで理解できる。

コーヒーを家で淹れるというのは、正直めんどうなわけで。
それでも淹れたいのは、やっぱり美味しいのを飲みたいからだと思うのだけれど。

専門店でなくスーパーで買う、豆ではなく粉を選ぶ。
家にミルがないから、でもお店で挽くことはしない、粉で買う。

ん~、やっぱりよくわからない。


ただ、その「消費者」のよくわからなさが、今の社会システムとすごくつながっているなぁと思ってしまった。
めんどうなことを引き受けない、いやそもそもそんなに「めんどう」なことなのか?
それを考えてもみない、ということなんだろう。

きっと、「問題」として浮上してきていないから。
ある意味、「困ってない」「不便」を感じていない、ならば現状維持でいいわけだ。

だけどそれ、本当にまったく「違和感」を感じていないんだろうか?

違和感から問題に氣付き、別のやり方を模索して、よりよいものにしていく。
現状をちょっとでもいい状態にして、次世代に渡していく。

どうも、そういう発想自体が、現代人には欠けているんじゃないだろうか。

コーヒー(粉)からそこまで考えるのかと思われるかもだけど。
買いものって、世情がいろいろ見えてくるものだと思う。
(だからこそ買いものは楽しい、と主張しておく)

いわゆる「win-win」って、ほんとは案外むずかしくなく、訝しげに思う必要もない。

コロナ禍になって、今までのシステムって全然よくなかったよね、ということが可視化されたはず。
じゃあどうしよう?もっといい方法ないかな?って。

そこを考えないと、いつまでもパンデミックは終息しないんじゃないかな。
それとも、この現代社会は今のシステムとともに心中するつもりなんだろうか。


                    せれんでぃっぽ☆とむやん